またまた私の好きな漫画の話です。
今回の作品は手塚治氏原作、作画が浦沢直樹氏の「プルートゥ」です。
分かりやすく言うと鉄腕アトムの話なんです、もちろん原作の漫画も素晴らしいのですが作画の浦沢直樹氏の描く重厚な人間ドラマがまた原作以上に素晴らしいのです。
こんなことを書くととても負けず嫌いの手塚さんは天国で怒り出すかもしれませんが浦沢さんのファンである私はこちらに一票入れたいのです。
心揺さぶられる作品の共通点は登場人物の感情に対するいとおしさの度合いじゃないかと思います。主人公の「ゲジヒト」のロボットでありながら家族に対しての愛情そして悪に対しての憎しみ、何よりすべてを乗り越えた先に「憎しみからはなにも生まれない」のセリフ。これがこの作品で言いたかったすべてなんですが、今こう書いている私は物語を思い出しながら、涙が抑えられなくなるのです。
本当に名作です。機会があればと言わず、ぜひ皆さんに読んでもらいたい作品です。
(T.T)